ハワイを訪れたらカーニバルにも行ってみて

皆さんは旅行に行ったら、買い物派ですか?観光派ですか?

僕は、買い物や観光をしたいのはもちろんなのですが、地元の人が何を食べて、いくらくらいの給料をもらって、トマトをいくらで買ってなど、そんなことが知りたくてたまりません。よく、テレビで海外に行って、やれホテルやタクシーがいくらで、「安ーい」とかいうコメントありますよね?

じゃあ一般的なラーメンのような食べ物がいくらなのか、それを基準に地元の人の暮らしを楽しみたい。観光客扱いを受けるのは楽しいですし、みんな優しいのですが、地元の人の本当の暮らしを知りたいと思っています。あっでも、買い物をするときは、日本円の強さを感謝しているので、買い物は買い物で楽しいんですけどね。そんな考えを持っている方はぜひ行っていただきたいスポットが。

ハワイアンカーニバル

ハワイを訪れたらカーニバルにも行ってみて。本当に楽しいですし、地元の暮らしを垣間見るチャンスです。一年に一回のみの開催ですが、年中どこかの高校でやっていると思います。

各学校には年に一度、カーニバルがやってきます。移動遊園地です。高校在学中は楽しみにしていました。移動遊園地とともに、無料のプロハワイアンバンド演奏や屋台、フリーマーケットなど、とても楽しいお祭りです。僕の母校はゴルフ場なみに広く、各教室の行き来だけでも徒歩で10分かかりますので、その敷地を利用したカーニバルの規模もおわかりいただけるでしょう。生徒だけではなく、島中から人が集まる一大イベント。それがカーニバル。浅草花やしきよりも大規模です。

一番の楽しみは、ハワイアンバンド。ハワイのバンドは客いじりがとても上手。いつも笑わせてくれます。その次の楽しみは、マラサダ。ポルトガル発祥のハワイアンフード、揚げパンです。カーニバルでは乗り物や屋台はチケットを買って、チケット払いするのですが、最終日の夜にはこのチケットが余ります。これを使って、1個1ドルのマラサダを大量買いするのです。観光客に有名なレナーズのマラサダは確かに美味しいのですが、上品な感じがします。ロコにとってはこっちが正統派のマラサダですね。柔らかさがハンパない。

カーニバルでは、必ず恋が芽生えたり、はかなく散ったりします。観覧車に好きな娘と一緒に乗ることに命かけますよね?

さて僕が在学中は車など持ってませんでしたので、他のカーニバルは経験していませんが、プナホウカーニバルは毎年通ってましたね。

車で思い出しましたが、ハワイは15歳から自動車免許が取れます。僕は寮生活だったので、12年生までは車持っていませんでしたが、15歳の同級生が車で通学して、放課後は彼の車に同乗してカメハメハスクールのアウェイ戦に向かう。かなりカルチャーショックでした。

カーニバルに話を戻します。

他にもキャッスルハイスクールのカーニバルなどに顔を出しましたが、黒人が多く、居心地は良くなかったですね。何を隠そう、前のバンドマスター、ハワイアンミュージックのすべてを叩き込んでくれた師匠はキャッスル出身なんですけどね。黒人と思っていた人たちはハワイ人だったのね。

プナホウカーニバルが何で好きだったかというと、居心地が良いということ。お金持ってるから、バンドが複数出てきて、それもナホクハノハノアワード受賞クラスがたくさん出てくるから。とても楽しいのです。

ハワイ・オアフの教育事情:中学高校編

このブログは体験をもとに書かれています。よって現在は異なる場合がありますし、中学高校大学の話題しか書けませんので予めご了承を。

まずは高校の話題から。ハワイには多種多様の人種が存在します。前出の記事で書いた地域に関するお話には、テーマが歌と地域だったので書けませんでしたが、マノア、カハラ、ハワイカイは日系人、カイルアとハワイカイは白人、エヴァ、マカハ、ナナクリはハワイ人、パールシティとニミッツは軍人、カリヒはフィリピン、カパフル、カイムキ、ダウンタウンはアジア系、(あくまでも一般的なお話ですが)など、悲しいことですが住み分けがされています。

高校もこの例に漏れることなく、民族間の住み分けがされています。そんななかでも、面白い4つの私立高校の話題を書きます。ハワイに少しでも興味があれば、予想以上に面白いです。

カメハメハスクール Kamehameha School

ハワイアンの血が入っていないと通えないカメハメハスクール。家系の証明が必要。高校でバレー部だったので、アウェイで乗り込んだらびっくりすること沢山ありました。山全体が学校。授業毎の移動にバス使うくらい広大だ。幼稚園から高校、寮まであります。ハワイ語、フラ、ウクレレは必須科目。羨ましい。ハワイアンとはなんぞや、という考えを知らずに叩き込まれ、誇りをもって文化を守っていく役割を知らず知らず担っています。

そんなカメハメハスクール。幼稚園から高校まで、途中編入なしに 15年勤め上げた人は、”son of kamehameha”の称号が貰える。僕のバンドのヴォーカルとウクレレソロ担当はサンオブカメハメハです。他のハワイアンにも一目おかれていて、その時々の決断は、典型的 なハワイアンの考え方を教えてくれる。

プナホウスクール Punahou School

ハワイナンバーワンの進学校。プナホウスクール。カメハメハとプナホウはスポーツ何でも強いんです。プナホウは白人比率が多い。全米ナンバーワンの広さと聞きました。高校在学中から大学の単位が取れます。裏の通りには、一年に一度しか咲かない月下美人が大量に。これが満開なのを一緒に見た人と僕は結婚しました。興味がある方は月下美人が咲く季節にぜひ!

イオラニスクール Iolani School

さて、ハワイナンバーツーの学校、イオラニスクール。ここもスポーツ強い。歴史の長い高校。イオラニ宮殿と同じ名前がついていますよね?神父さんがカメハメハ4世に頼まれたかお伺い立てたかで作られた唯一の学校。全米4位生徒数を誇る。アジア系が多かったなあ。敷地は結構狭い。間口が狭いから小さく見えるだけか?孫文さんはこの高校卒業ですよ。歴史上の人物が先輩なんてそうそうありませんよね?「僕の大学時代付き合っていた人の弟の先輩は孫文です」とたまーにネタにさせていただいています。

ミッドパシフィックインスティテュート Mid-Pacific Institute

そして我が母校、ミッドパシフィック。完全に日系学校。といって も日本語通じるというわけではない。皆4世とかだから。前述の学校たちだけにはスポーツ何やっても野球以外は勝てない。学力も4位、スポーツも4位。学校毎に人種で別れているので、交流戦はチケット売れてものすごく盛り上がる。

アメリカの学校は9月スタートの2学期制。ファーストセメスター、セカンドセメスターとあります。これがさらに二分割されて、ファーストクォーター、セカンドクォーター、サードクォーター、フォースクォーターに分かれます。各クォーターの終わりに試験があります。ファーストクォーターの終わりに中間テストです。

成績はA、B、C、D、Fでつけられます。点数はAが平均90点台、Bが平均80点台、Cが平均70点台、Dが平均60点台、Fが平均50点台で、さらにAプラス100点~98点、A97点~94点、Aマイナス93点から90点という風に、区分けされてつけられます。相対評価ではなく、テストの平均点で本人の実力が測られる。

また、各教科の評価だけではなく、GPA(グレードポイントアベレージ)という、全教科のポイントが毎年計算されます。平均値Aが4、Bが3、Cが2、Dが1、Fが0といった風につけられ、全教科の平均を取ります。これが入学からずっと平均値を取られます。プロ野球の打率と同じように、ワンゲームでもノーヒットだと平均値が劇的に落ちます。これを元の値に取り戻すには、ヒットを連続で何回も繰り返さないと元の値に回復しません。

ということは、GPA3だった人が一度でもたった一つの教科で70点を取ってしまうと一気に2.2とかまで落ちるということです。3以上の生徒は毎セメスター学校から表彰され、学校ロゴの入ったオーナーロールステッカーがもらえます。これを親が車に貼って、周りに自慢するのです。カメハメハやプナホウのオーナーロールステッカーなんてもう鼻高々ですよ。

GPAの話が出たついでに。ハワイ大学の学費には、住民価格(アメリカ人であっても住民票がなければ高い)と非住民価格があります。住民は年間150万円。非住民と留学生は年間30万円。大きな開きがあります。ただ、GPS3以上のオーナーロール生徒は、非住民や留学生であっても地元価格が受けられます。僕は3から落ちた瞬間に学費が高すぎになって、日本に帰ってきました。80点以下を一度でも取るとこういう結果になります。まだ途中までの単位は存在しているので、いつか卒業してやろうと思っていますよ。もちろん。でも、あのまま卒業していれば、一年間の就業資格を国から得て、そのあいだに会社からビザを取得してもらって、ハワイにい続ける結果もあったのかと思うと、残念でなりません。

高校の話題に戻ります。

私立学校においては、入るのも難関だけど、卒業するのはもっと難関。成績落ちると生徒をすぐ首にします。GPA3を切ると両親が呼び出されます。ということは在学の6年間(私立は大概6年制です。中高一貫。)に三回70点以下を取ってしまうともう赤信号。タバコで捕まって停学になったりしたので、よく生き残れたもんだ。

夏休みは3ヶ月あります。でも生徒は休むわけではなく、遅れた、またはとり逃した単位を取り戻すため、サマースクールに通います。サマースクールはどこの学校に通っても良い。

渡る世間に出てきた、マッキンリースクール。サマースクールで通いました。サングラスでタバコ吸いながら授業を受けます。先生の話も聞かず、かといってうるさくするわけでもなし、皆寝てる。教科書もレンタルなので、一つも目を通すことなし。テストもなしで単位取得しました。これもまたカルチャーショックでした。

渡る世間は鬼ばかりでマッキンリー通っていた子、全うな大人になれたのか?ドラッグ売ってる生徒もいたし、拳銃も持ってたよ?

さてスポーツ活動に関してなんですが、アメリカの学校か、ワンクォーターごとにスポーツのシーズンがあります。ファーストクォーターはバレーボール。セカンドはサッカー、バスケ。フォースはアメフトと野球など。他は忘れました。セメスターやクォーターごとにチームを召集して解散します。僕はバレーボール、サッカー、陸上をやっていました。これも単位になりますし、学校ごとの盛り上がりが、地域と両親を巻き込んで大きなイベントになりますので、僕はこれでたくさんの人に名前を覚えてもらいました。スポーツはやるべき。

子供をハワイで育てたいと思っている方は、本当に良くリサーチしないと大変な目に合います。運良くプナホウに受かっても、白人ばかりの中に放り込まれても、とても居心地が悪いです。

ハワイアンソングでアロハの心と土地の文化を学ぶ – Windward Leeward Manoa Kalihi編

なぜ日本人にはハワイが好きな人がこんなに多いのか。ずーっと考え続けてきました。

たどり着いたひとつの考えなのですが、ハワイに行くと、特有のホスピタリティというか、人をやさしい気持ちにさせるなにかのコツなものがあるのではないか、という考えにいたりました。日本人が、生まれもっているその美しさってありますよね?バチがあたるとか、恥を知る文化など。補足になりますが、「バチ」という言葉はハワイ英語に吸収されて、たびたび会話の中で耳にするくらいポピュラーな英単語です。

日系人の影響もあるのでしょうが、ハワイにはそれらに加え、アロハの心が追加されて、その文化が色濃く残っています。

ハワイアンソングには、その土地を歌った唄がたくさんあります。それがひいては郷土愛や、自然をリスペクトすることにつながります。このブログでは、ハワイの歌を含めたさまざまな事柄を皆さんとシェアして、アロハの心を学ぶことが目的です。

しばらくお付き合い願います。このブログと僕のハワイアンミュージック教室では、ハワイアンソングを通してその土地の文化を学ぶ活動をしているのですが、その予備知識になる土地柄のあれこれをご紹介します。 

ウインドワードサイドとリーワードサイド – Windward side and Leeward side

ウインドワード。オアフ島東北部をこう呼びます。風の強い土地柄で、雨も頻繁に降ります。とても綺麗なビーチもたくさんあって、最近は高級住宅地になっています。本当は実際に行って感じる事が大事なのですが、カネオヘを唄った歌などを教える時はこういった気候や土地柄も教えるようにしてます

ウインドワードに対して、リーワードは、オアフ島西南部のこと。風下側で、とても蒸します。山を挟んで、オアフ島内でも植物の群生が異なります。補足ですが、植物はフラに欠かせません。その土地で手に入る植物と、テーマに合った色の衣装で、自然と一体になって踊ります。

アイランドスタイルという歌があります。これはウインドワードとリーワードを含めたハワイの暮らしぶりの歌です。

マノア – Manoa

マノア人は傘をさしません。ウインドワードの雨は痛いような大粒なのですが、マノアは細かい雨です。ハワイ島ヒロのカニレフア程の情緒はありませんが、霧雨です。かといって湿気がある程ではない。

マノア人はこれを愛し、この土地から離れられません。人には生まれ持った土地との相性があります。ある友達は、雨が嫌いだから、リーワードが好きだと言います。彼の属性はロールプレイングゲームなら風魔法使いです。

僕はマノアに長く住んでいたこともあり、雨魔法使いですね。不思議な事に、雨属性を持っている人にはアーティストがスゴく多い。土地が持つパワーに引き寄せられるのでしょう。例を挙げると、ManoaDNA, HapaのBarry Flanagan, Jake Shimabukuroなど、マノアんちゅはスゴイメンバーです。雨がイマジネーションも運んできますよね。いつか雨用のプラスチックウクレレを買って、雨など気にせず練習してみたいです。

Jakeはいつも来日コンサートでまず地元の食べ物を褒めます。日本でも平気で英語でMCしますよね。「ハワイに来たら家においでよ。ワッチムービーしよ」と言います。あれ、半分本気で言っていると思うのは僕だけでしょ うか?そんな人を育てる素養がマノアにはあります。

ちなみに、マノアでは高校の寮生活でした。ここがこちらのブログアドレスにもあるKa’ala Streetです。車を5分飛ばしてマノアの山に入り、30分も入ると人のこない滝壺があります。ここでライブをするのが夢です。

カリヒ – Kalihi

ハワイ人は特にフィリピン人の冗談が大好き。フィリピン人の教会では鐘の音が「マカダンダン」と鳴る(フィリピン人の英語訛り)とか、犬喰ってるとか。そんなフィリピン人、アメリカ市民権を取ると、家族皆本国から呼び 寄せて無限増殖しますので、あまりハワイでの評判は良くない。

さてそんなフィリピン人、計画もなく家族全員呼び寄せるものだから、当然貧しい。部屋にすし詰めで暮らす。 仕事ない。カリヒ地区はフィリピン人が多く、チャイナタウンを超える治安の悪さ。気をつけよう。

そんなフィリピン人にも、希望の星がたくさんいます。そんな一人が、James Kawika Piimauna Reiplinger.ハワイ人やら中国人、フィリピンの血が混ざっているので、人くくりにフィリピン人といえるかどうかはわかりませんが、彼は自分の生まれに誇りを持って、フィリピン訛りの英語のジョークがとても面白い、スタンドアップコメディアン/ミュージシャンです。ハワイでは絶大な人気があります。エミーアワードまで受賞して、アメリカ本土でも人気があります。33歳でコカイン中毒で亡くなったので、「やっぱりか」と言われるのが可哀想でなりません。

ハワイアンに友達はいますか?こういう土地ごとの文化を知らないと話に入れませんから、覚えておいてくださいね。

今回はオアフ島でも特徴のある地区を紹介しました。ヒイラヴェ、マカハ、エヴァなど、まだまだご紹介したい土地はたくさんありますが、今日はここまで。