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ゴーストストロークを覚えると曲を聴いてすぐ弾けるようになります

はじめに

こちらの記事は、音楽をハワイで学んだ先生が弦楽器の弾き方をご紹介するものです。用語はアメリカで使われている用語を使用していますので、あらかじめご了解ください。

ゴーストストロークを利用したハワイアンをウクレレで弾く方法

ゴーストストロークって知ってますか?日本語では空ピックって言うんですかね?間違ってたらすみません。

さて、ゴーストストロークはとーっても大事。自己流でずっと練習していた方も、知っているかたは既に無意識でこれを習得しています。中級者から上級者に上がるには必須のテクニックです。

簡単に言うと、空振りを意識して、ビートは脳で数えないで右手に数えさせようっていうことです。これを覚えると、というか、体に覚え込ませることです。

体に覚え込ませた方は何ができるようになるかっていうと、初めて聞いたパターンに対して、すぐにコピーできる能力がつきます。のちに説明しますが、何拍目の表、裏、どこを空振りするのか、を自由自在に空ぶれると、応用力がついて、たとえばCDをかけて、初めて耳コピする時にCDと同じように弾く能力はこのテクニックが必須です。既にできる方はこれを無意識に習得しているのでしょうが、そういう方も読んでみてください。なぜそうなるのかを理解すると、より応用力がつきますので。

さて、例えばギターで弾き語りを覚えるうえで最初に覚えるのって、ダウン、ダウンアップ、アップダウンのストロークですよね。よくある、ポピュラーミュージックでももっとも使われているストラミングパターンです。僕の教室では、ベーシックストラミングパターンと読んでいます。

基本のストラムパターンはエイトビートです。エイトビートとは、4拍の一小節を8分割してビートを刻む方法です。ワン、アン、ツー、アン、スリー、アン、フォー、アンと数えます。

最初、慣れていない方は、数えながら練習してみてください。これをちゃんとマスターした方は、無意識、脳で考えることもなく、右手の往復運動をカウントする能力がつきます。

図解で説明します。

ワン アン ツー アン スリー アン フォー アン

↓   休  ↓  ↑   休  ↑   ↓   ↑

スマホなどで読んでいる方はすみません。改行が入ってみづらいかもしれません。

矢印で表現しているところは、弾くところです。下矢印はダウンストローク、上矢印はアップストローク。「休」と書いているところは、楽譜上は休符ですが、ここがゴーストストロークです。空振りさせるんですね。

ダウン、空振り(手は上に動きます)、ダウン、アップ、空振り(手は下に動きます)、アップ、ダウン、アップの動きです。

教室によっては、ダウン、ダウンアップ、アップダウンアップ、と声をかけながら練習させるところもありますが、空振りを意識する考え方を最初からやしなうのがいいと思います。

さて、この空振りの概念が大事なのは、右手の上下運動が常に4往復で動くということ。例えば、3拍目の裏のみを空振るとか、2と4の表拍を空振るなど、自在に空振りできるように練習してみてください。

ここまではポピュラーミュージックや、ロックでも使われるテクニックです。これをハワイアンらしく弾くには、

1拍目を先取りして、シンコペする

1拍目の表をまず空振りで始める

アップストロークを遅らせる

ダウンストロークをバラバラとゆっくり目に弾く

チャッキング(手のひらを叩き付け気味に全部の弦をミュートしつつ、同時に弾いて、スネアドラムのような効果を出す)

など、ハワイアン化するテクはたくさんあるんですが、まずはゴーストストロークから習得しましょう。時間を見つけて、ひとつひとつご説明させていただきます。またはすでに別項目で解説していますので、そちらを読んでくださいね。

質問などありましたらコメントくださいね mahalo