海外のウクレレブランド
こちらの特集は、800以上あるあまたのウクレレのなかで、特にご紹介したいブランドを厳選してご紹介。オンラインショッピングやオークションなどで見慣れないウクレレを見た。店に売っていない、人が持っていない個性的なウクレレが欲しい。またはどんなウクレレが自分にあっているのかを探したい。 そんな時に活用してください。不定期でブランドを追加していきます。アルファベット順ではなく、どうしても知ってもらいたい順番で並べてあります。気に なったブランドはググってみてくださいね。
Martin マーチン:マーチンは、1910年代にアメリカ本土のウクレレブームに火をつけたギターブランド。クラシックギターとアコースティックギターのその骨太な サウンドはまさにアメリカンスピリットの象徴。1977年にウクレレラインアップが利益に乗らず、生産終了。現在でもヴィンテージとして流通しており、ウ クレレおじさんのあこがれの的である。特に1910年モデルと1920年モデルは一番の人気。Israel Kamakawiwo‘oleがこちらのKOAウッドモデルユーザーとして有名。
Boat Paddle Ukulele Company:Jerry Hoffmanさんがアメリカで作る。3種の特殊なオリジナルデザインが売り。代表はオールのようなこの形。5弦ウクレレも面白そうです。3つ目のM-Style Ukuleleに恋いこがれる。可愛すぎて死んじゃう。左右非対称ダブルカッタウェイがたまらん。僕はハワイ大学で芸術科専攻、余談ながら副専攻音楽だったので 左右非対称に恋いこがれるのです。家の壁も波打っていれば落ち着くくらいなアシンメトリーマニアです。誰か買いませんか?代わりに輸入手配してあげますの で、一度弾かせてください。なんてね。とにかく必見。一度ググってみてください。もう一度言います。とにかく必見。
Lanikai ラニカイ:ハーモニカやアコーディオンで有名なホーナー社が制作。コストパフォーマンスがとても高く、アメリカではエントリーモデルとして人気を誇る。中 国に外部発注をしているが、クオリティコントロールと指導力の高さが、その高品質を支える。ピックアップ搭載モデルの豊富さから、ステージパフォーマンス を最初から見据えた、低価格ながらもバランスの取れた品質とニーズに合わせたラインアップ。下記のカラが人気が出ているので、同じものを安く買いたいと思 う方はこちらをどうぞ。
KALA カラ:ラニカイの生産元がホーナーを経由しないで独自ブランドで展開。中国製だが、ハワイでのプロモーションに成功を収めたカラは、ローカルに絶大な人気 を誇る。ラニカイをさらに超えるその豊富なラインアップは、ギターメーカーが片手間にウクレレを作り、利益ラインに乗せられないブランドとは違い、ハワイ アンコア、マホガニー、ナトー、スプルースを含めた様々な木材を材料とするウクレレや、ソプラノ、コンサート、テナー、6弦、タロパッチウクレレなど、実 に豊富なラインアップを実現する。ウクレレをメイン商材とするこのブランドは、その商売の成功なくしてこの豊富なラインアップは現実のものとならないので ある。もちろんラニカイ同様に、ステージパフォーマンスのニーズも拾い、プロになった今でも続けて愛用するハワイアンミュージシャンは大勢存在する。
MAKALA マカラ:カラの廉価ブランド。カラの評価が上がり、高い値段でも売れるようになったのは良いのですが、昔のように低価格ラインアップがなくなり、低価格帯 を他のブランドに奪われ始めたので、新たに別ブランドで低価格を出す。このウクレレがまた良いんだ。初心者には絶対にコレを勧めます。三拍子揃っていま す。うちの教室でもレンタル用にいつかたくさん買いそろえようか。
Cole Clark コールクラーク:オーストラリアのブランド。このブランドのアコースティックギターは、ある程度仕事で成功を収めた おじさんしか購入することのできない価格です。この高級ブランドが作るウクレレは、同じくおじさんたちのあこがれの的なのである。ギター製作で培ったハイ クオリティなその品質は、見た目はアコギをそのまま小さくしたかのようなデザイン。金属音が少し混じったと錯覚するようなその音質は、そのままコールク ラークのギターをミニギター化したかのような錯覚を起こす。ハワイアンスチールギターもバイオリンを模したとても素敵なデザインです。オーストラリアす げーな。
Applause アプローズ:Ovationはハワイでは絶大な人気を誇るプロ仕様のアコースティックギターブランド。ハワイアンプロギタリストの実に3割が使用。実は KMC Guitars(Kaman Music)という会社名なのですが、そのブランド名の大きさゆえ、会社名は笑ってしまうほど知れ渡っていない。そのオベーションが廉価版として作ったギ ターブランドがアプローズ。アプローズのウクレレはその名前を継承する。ウクレレも、単版トップにお椀型の樹脂を後ろからかぶせたボディの形状。他のメー カーが真似をしないそのあまりにも個性的な、でも実際に3割のプロから信頼を受けているボディ形状は、ウクレレにおいてはソロ弾きに向いている。その独特 な、上部にまとめた複数のサウンドホールにも意味があります。ピックアップは標準搭載で、楽器屋には必ず数本は置いてあります。普通のウクレレに比べ重い ので気をつけて。
Boulder Creek Guitars:ギター界の風雲児。独特の金属バーを内部に組み込むことにより、響きとサステイン、ヴォリューム性能を大幅に改善。本当に素晴らしいシステムで、是非ググるか、You Tubeでもどういう音の鳴りがするのかサンプル説明がありますので、是非検索してみて。僕はこのシステムが大好きで、アコースティックベースを個人輸入しました。ウクレレもいつか買おうか。
Fluke フルーク:ラミネート合板トップと樹脂製のボディ裏、シャンパン用のフルートグラスをひっくり返したかのような細いボディは、それぞれが夫婦になるために 生まれてきたかのような意外な調和をみせ、この細いボディというコンセプトには材料と組み合わせしかないということをあらかじめ知っていたかのような作り 方をしています。まず細いウクレレを作りたい。そこから方程式を組んでいったんでしょうね。そのめずらしさから、知名度はあるのですが、ゲテモノ扱いを受 けるので、所有者にはいまだ会ったことありませんが、試し弾きをしたところ、コード弾きにもよし、ソロにも良しの、そのボディの細さからは想像もできない 音の鳴りにびっくりしたものです。
Ala Moana アラモアナ:中国製の低価格ウクレレと侮ることなかれ。材料費を削った合板にはその合板なりの使い方があるのだ、という強い主張を感じる。音はしっかりし ています。安いけれどもチューニングは正確なものが多い、が、同じモデルでも個体差が出ているので、必ずチューニングの音を理解している人に試し弾きして もらってからでないと、楽器として使えないものをつかませられることもあるので要注意な時期も昔ありました。が、常に努力を重ねている感じで、ブランドイ メージも良い方向に浸透している感じ。というのは、ハイエンドモデルもありまして、高価格モデルはその値段に見合った品質を誇る。ハワイアンコアモデル は、コアを使用しているウクレレブランドの中でも一番安いので、特におすすめ。僕は4000円モデルを今でも練習用のメインとして使い、いつも一緒。高温 の車の中に放置してもネックがあらぬ方向に反ったりすることもなく、一番の相棒。
Lahaina ラハイナ:上のアラモアナも同じですが、ハワイの地名をつければハワイアンブランドとして認められそうですね的な中国ブランド。自分たちは中国人で、その 技術を誇っていますよ的なネーミングをしてくれたら第一級ブランドとして扱うのに。昔は適当に作る従業員を適当に放置していたのですが、今はクオリティコ ントロールを厳しく指導。だんだんと職人魂と誇りが芽生えてきていますので、その努力は認めています。低価格でありながら、扱いの難しいマホガニー単版を 使うなど、チューニングさえ合っていれば練習用としてもう一本くらい買っても良いブランド。初心者に特におすすめ。
Jefferson:1950年代の作品で、現在はプレミアがついているコレクターズアイテム。圧力をかけたダンボールのような紙を材料にウクレレが作られています。アメリカ製。残念ながら演奏に耐えられる材質ではないそうですが、とても興味深い。
aNueNue:台湾製のウクレレ。ブランド評価は高い。エントリーモデルに最適。とても甘い音質。日本では有名なブランドですね。ちょっと欲しいかも。
Epiphone:あのギブソンの廉価版ブランドですが、ギブソンに買収されるまではギリシャのバンジョー職人Epimanondas Stathopoulosがバンジョーウクレレを1920年代に製作。Epiさんの作る音(ギリシャ語でphone)なのでEpiphone。1970年 代に2代目に代替わり。日本と韓国に製作をシフトして、手広く楽器製作を始める。Epiphoneのギターはなかなか良い。ソリッドマホガニーのウクレレ が評価が高い。
Coog Instruments and Folk Art:カリフォルニア。完全オーダーメイド。一つ一つ顧客の要望に100%答えるため、形も一つ一つ異なる。箱形ウクレレ、ダブル交互ネック等、ウクレ レというよりは、木彫りの芸術品。Ron Cook Studiosでググってみてください。
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