アロハスピリットを理解するための15の事柄

スピリットオブアロハ。アロハの心とでも訳しましょうか。

アロハの語源は、アロ=共有する、ハ=息。息を共有するということ。すなわち愛情を意味します。ハワイアンにとっての挨拶とはすなわち「愛」なんですね。

挨拶のとき、お互いのオデコをくっつけて、アロハと発音します。お互いの息を吸うんです。現在ではこの文化は失われていて、古いフラを学んでいる人しか知らないようなのです。今のハワイアンたちは、おでこをくっつけるのにかわり、ハグをしてアロハと挨拶をします。もちろん男同士でも握手をして、それから手をつないだままハグをして、アロハ、と挨拶します。

またアロハは単なる挨拶の言葉だけではなく、人それぞれのアロハがあります。僕はハワイで長いこと暮らしていたので、感じる部分がありまして、アロハは古き良き時代の日本人が持っている文化につながるのではないかと考えました。

忙しい時や生活に苦しいときこそ忘れてはいけないことです。 僕も腹が立つこともありますし、余裕を無くして無関心を装い、人の気持ちを考えずに言いたいこと言うときもあります。特に時間に追われている時です。そんな時、アロハを考えるようにしています。

 前置きが長いですね。では本題に入ります。

アロハスピリット

たくさんのハワイアンに聞き取りをした結果、回答の多いものから順に並べます。

1 空気を共有すること。そもそものアロハの語源。

2 愛すること。空気を共有するということはハワイアンにとってすなわち愛。

3 自然を愛すること。旧きハワイアンの生活を知っている人は、土地や海があってこそ、豊かな生活をおくれることを知っています。

4 すべての物に感謝すること。自然、周りの人、出来事があってこその人生と知っているのです。

5 自然や隣人をリスペクトすること。感謝とともに、尊敬もしないといけません。

6 譲り合うこと。感謝、尊敬があると当然なことながら譲り合うことも必要ですね。

7 コクアの気持ちを持つこと。譲り合うと、コクアの気持ちも目覚めます。助け合うということです。

8 穏やかに暮らすこと。助け合うと自然と穏やかに過ごせます。

9 争いはジョークにしてはぐらかすこと。人間ですから、ねたみ恨みは仕方がありません。争いごとはあります。そこでジョークにすり替えてお互いのストレスを減らすのです。

10 皆で持ち寄ってご飯を食べること。争いがあっても、これによって絆が深まるのです。

11 持っているものをシェアすること。食べ物に限らず、シェアすること自体が一つのハワイアン文化の特徴です。

12 知らない人に優しくすること。上記のことをつきつめると、知らない人にも優しくすることができます。究極のホスピタリティです。

13 共感する心。人の痛みを知ること。これがないと知らない人に優しくすることができません。

14 恥を知ること。自分がやって欲しくないことや恥ずかしい行動は、ハワイアンのつながりを薄める行為です。ちなみに、恥を知るという文化は、全世界でポリネシア、日本、ロシアにしか存在しないと何かで読みました。

15 先輩の言うことをよく聞くこと。ハワイでは、アンコー(おじさん)、アンティー(おばさん)と呼ばれる人は血縁でなくとも自然とそう呼ばれます。いつでも適切な助言や、叱ることが上手な人がこの称号とともに呼ばれます。これをアンコースタータスと言います。

以上、上記のどれかでも当てはまればアロハスピリットの持ち主です。また皆それぞれ独自のアロハがあるはずです。それを見つめてみましょう。

自分はハワイの文化を一緒に学ぶことにより日本人が忘れかけた大事なことを一緒に思い出すことをライフワークとしています。

というのは宗教観に共通点が多いからです。ハワイの神様を深く学ぶと神道との共通点がたくさん見つかります。言葉も共通しているし、団塊の世代の考え方も共通点がある。

世界中で特にフラが愛されているのは日本だけ。韓国や中国、儒教、仏教、イスラムの国ではなかなか広まらないのです。

フラ教室やハーラウ同士で、仲の良いところもありますが、陰口を叩き合っているのは何故でしょうかね。全体で盛り上がって大きなイベントなんかやっていけば楽しいのにと思います。踊りの形がどうとか、ここは悪い形で辞めた生徒が勝手に新しく始めた教室だとか、ぶっちゃけどうでもいいと思う。

正しくアロハが伝わって、日本人なりにアレンジを加えて良い形で広がれば嬉しく思います。踊りよりもアロハを教えることに皆力を注いで欲しい。文化を正しく継承している素敵な教室身近にたくさんあります。全部応援したいです。

あなたのアロハも教えてください 。

質問などありましたらコメントくださいね mahalo