ウクレレはオーナーと共に成長していく

ウクレレに限らず、木材を原料とするアコースティック楽器というのは、生きています。ピアノでも同じことが言えますが、ウクレレはその構成パーツのほとんどが木材なので、音の反響にとても影響してくるんです。

それを踏まえてお話しします。

もともとはハワイアンベーシストだった自分が初めて買ったウクレレ、ディスカウントストアにて4000円で購入したものですが、今も現役で働いています。ただ、エントリーモデルのウクレレにありがちな、チューニングが合わない、ということだけを気をつけて、購入しました。

その後、ウクレレをステージで演奏する機会も少しありましたので、程度の良いウクレレを購入。古い方はセカンドウクレレに格下げ、と思いきや、とんでもない。数年経たウクレレの音の良さは、ハンパないことになっていて、合板の安物とは思えないほど音が甘く、響くようになっていました。

もちろん、初心者用のヴァイオリンが名器にかなうはずがない様に、ステージでこれを使えるか、といったら使えないのですが、今でもレッスンのときはファーストウクレレとして活躍しています。

というのも、長年かけて弦高をいじったり、さまざまな弦を試したりしているうちに、経験の蓄積ということもあり、とても弾きやすいのです。5万円で売ってくれと言われても手放すつもりはありません。

そんなウクレレを育てるお話。

ウクレレの木材を育てよう

原料の木材は、ウクレレ製作までに数年寝かされます。しかし、これは単板ウクレレと呼ばれる種類の場合。当然のことながら、寝かせる期間があるので、材料費が高くなっています。

かたや、合板。ブレンド米にもおいしいものがあるように、合板のウクレレにも良いものが存在しますが、ほとんどの場合、製作期間の短縮と材料費の削減のために、価格のお手ごろなエントリーモデルによくあるパターンのものは、乾燥が足りない。ということは音がこもってしまい、鳴りが足りない。

自分のときは、比較対象もなく、安物のウクレレで頻繁に練習していたので、音が良くなるのに気がつきませんでしたが、2年後くらいに大きく変わったと感じました。潜在能力を発揮するには少なくとも2年は必要なのではないでしょうか。

乾燥 適度な湿気 音を響かせ続けてあげること これが木材を育てる秘訣です。

  • 乾燥対策:夏はケースに入れて、乾燥剤をと一緒に保管する(箱入りせんべいの乾燥剤で十分です)冬は加湿器の効いた部屋に出す。
  • 音を響かせる:弾いてあげる。時間がない、または家族からうるさいと言われたときは、テレビのスピーカー前に置く。

弦を緩めてはいけない。緩めることにより、ネック部分が緩めた分だけ後方に反ります。ソプラノウクレレには極力LOW-G弦を張らない。テンションきつすぎて、今度は逆にネックが反っていきます。

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